電気ヒーターを熱処理に使う

ウォーキングビーム搬送式電気炉

ウォーキングビーム搬送とは、搬送用ビームを上下前後運動させて、ワークを持ち上げたり下ろしたりしながら、固定ビームの上を移動させる搬送方式です。
ワークを摺動することなく移動させるので、素材に傷がつきにくいのが特徴です。

ローラーハース搬送式電気炉

ローラーハース搬送とは、ワークをローラーコンベヤに乗せて移動させる搬送方式です。
ワークをトレイに乗せることで、ローラーコンベヤに直接触れずに加熱することもできます。

ロールtoロール式電気炉

ロールtoロール式とは、ロール状に巻いたワークを炉内で加熱し、再びロールに巻き取る方式です。
ローラーでワークにテンションをかけながら、傷やシワの発生を防ぎます。ワークの種類は限られますが、切れ目なく安定した加熱処理ができるため、品質と生産効率の高い手法です。

多段式電気炉

多段式電気炉は、ワークとヒーターを交互に積み重ねた段状の電気炉です。
トンネル状の連続炉に比べてスペース効率が高いのが特徴です。
板状のワークに適しており、液晶や有機ELのガラス基板、IC、ハイテン材等の熱処理に用いられます。

筐体状電気炉

筐体状電気炉は、筐体状の炉内各面にヒーターを配した電気炉です。
比較的大型の立体物や、多数の小物を同時に加熱することができます。
板状のワークに適しており、液晶や有機ELのガラス基板、IC、ハイテン材等の熱処理に用いられます。

円筒状電気炉

円筒状電気炉は、薄型電気ヒーターの形状自由度を活かして円筒状に配した電気炉です。
棒状、パイプ状の製品の表面を均一に加熱することが可能です。
板状のワークに適しており、液晶や有機ELのガラス基板、IC、ハイテン材等の熱処理に用いられます。