編組みセラミックヒーターで焼き芋オーブンを作ってみた!

“最高の焼き芋”を目指して

秋といえば焼き芋。
最近では、品種によって「ねっとり系」や「ホクホク系」などに分類され、“第4次焼き芋ブーム”と言われるほど人気を集めています。

焼き方次第で甘みや食感が変わるのも、焼き芋の魅力のひとつです。
そこで今回は、工業用ヒーターの熱制御技術を使えば“最高の焼き芋”を作れないか?
そんな発想から、実験を計画しました。

焼き芋

焼き芋専用オーブンを設計!

家庭用のオーブントースターやグリルの多くは、 上下にのみ熱源が配置されているため、加熱時に温度ムラができやすいのが課題です。
そこで今回は、編組セラミックヒーター「IRセラフレックスヒーター」使用し、“焼き芋専用オーブン”を一から設計しました!

IRセラフレックスヒーターは、セラミックス碍子(がいし)を電熱線で編み込んだ 独自の構造を持ち、加熱対象に合わせて柔軟に形を変えられるのが特徴です。
この特性を活かし、サツマイモを包み込むように円筒状にヒーターを配置して、 全体を均一に温められる理想的な加熱環境を実現しました。

さらに高精度コントローラーで温度を±1℃の範囲に制御し、
一般的なオーブンでは難しい、精密で安定した加熱を可能にしました。 

焼き芋専用オーブン

実際に焼いてみた!

さっそくサツマイモをセットし、実験を開始!
今回は試運転ということで、150℃で約2時間じっくり加熱してみます。

通電すると、ヒーター全体が均一に発熱し、約20分で目標温度に到達。その後の温度グラフは安定して推移し、熱の偏りはほとんど見られません。
ヒーターの特性がしっかりと発揮され、狙いどおりの加熱環境ができています。

焼き上がったサツマイモは、外はほんのり香ばしく、中はしっとり柔らか。割った瞬間に甘い香りが漂い、メンバー全員で手応えを感じました。
食べてみると味も良く、試運転ながら十分に“おいしい焼き芋”でした。 

焼き上がったサツマイモ

更なるおいしさを目指して

今回の実験では、編組みセラミックヒーターを使った焼き芋専用オーブンを製作し、 サツマイモを均一に加熱できることを確認できました。

次のステップでは、このオーブンの温度制御性能を活かし、 さまざまな条件でサツマイモを加熱してみる予定です。
どの条件が、“最高の焼き芋”を生み出すのか・・・。次回の実験で、その答えを探っていきます!


 

   

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