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製品情報
2022/11/15

蒸気ボイラーの省エネ対策とは?「ヒートポンプ給水予熱」で効率アップとCO2削減を実証!

sts design
昭和鉄工

 

ヒートポンプ給水予熱機「プレキュート」

「プレキュート」は、工場等の熱源設備である蒸気ボイラーへの給水をヒートポンプにより予熱する製品です。給水予熱に特化してエコキュートよりも導入コストを抑えています。ヒートポンプ冷媒には環境負荷の少ない自然冷媒・二酸化炭素(CO2)を使用しています。
今回は、このプレキュートを設置して行った省エネ効果実証試験をレポートいたします。

>>>詳しくはプレキュートのページへ



実証試験概要

今回のお客様は食品工場で、加工工程で蒸気ボイラー(燃料はA重油)を使用しておられました。
2021年4月にプレキュートと蓄熱タンクを設置し、現在も消費燃料の削減効果をモニタリングしています。

●食品工場

●蒸気ボイラー 4.5t/h

(2t/h✕2台、0.5t/h✕1台)

●給水量 25,000L/日

●使用燃料 A重油

●プレキュート稼働時間 24h
  実証試験現地写真




プレキュートの省エネ効果!

では、プレキュート設置による省エネ効果はどれほどだったでしょうか。

下のグラフは、A重油の削減量(青棒グラフ)とCO2の削減量(緑折れ線グラフ)を示しています。年間で約18tのA重油を削減、年間約23tのCO2削減効果が確認できました!

燃料削減グラフ

さらに、A重油の削減量と単価からコストメリットを算出したものが下のグラフ(オレンジ折れ線グラフ)です。年間で約73万円のコストメリットを得ることができました。

コストメリットグラフ

CO2排出量:年間23t削減!
CO2排出係数→ A重油:2.71kg-CO2/L(環境省)、電力:0.479kg-CO2/kWh(2020年度九州電力)

ランニングコスト:年間73万円ダウン!
単価→ A重油:70〜82円/L、電気:個別契約のため非公開





参考導入費用と事業費補助金

以下は、プレキュートの導入費用の一例です。産業ヒートポンプとして補助金を利用することもできます。下記の例では、プレキュート導入の費用を約6.5年で回収できます。(2022年10月算出)

①機器・工事費 ※概算 電気工事費を除く ¥5,635,000
②補助金額 ※下表参照 ¥42,000/kW × 21.3kW ¥894,600
③導入費計 ① - ② ¥4,740,400
④年間コストメリット 実証試験より ¥730,000
⑤投資回収年数 ③/④ 6.5年

プレキュートの導入には、一般財団法人「ヒートポンプ・蓄熱センター」の「令和4年度先進的省エネルギー投資促進支援事業費補助金」を利用することができます。

●産業ヒートポンプの種別毎に定める定額補助金額
補助金表




プレキュートでカーボンニュートラル

二酸化炭素の排出量抑制が強く求められる昨今、蒸気ボイラーを熱源とする工場においても、燃焼による環境負荷の低減が最重要課題の一つと言えます。また世界的に燃料費が高騰を続ける中で、その費用の抑制はまさに喫緊の課題です。
工場のCO2排出抑制対策の新たなソリューション「プレキュート」が、カーボンニュートラルに向けた着実な一歩を実現します。



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