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デシカント空調
2016/12/08

食品工場の結露対策・カビ対策には、 低温除湿が可能なデシカント除湿機を!

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昭和鉄工

 

食品工場の課題は結露対策!

精肉工場、水産工場、野菜工場、給食センター、食品貯蔵倉庫、弁当工場等、食品を扱う工場における課題は結露によるカビの発生です。食品関連の作業環境は菌の増殖を抑えるため低温(10℃〜15℃)に保たれているところが多いですが、低温が故に壁や天井に結露が発生し、それがカビの温床になってしまいます。

結露が発生するのは高い湿度が原因です。では除湿すればいいのでは?
ところが食品工場などでは、温度は管理できても、湿度の管理が難しいと言われています。何故なのでしょうか?

結露とカビ




なぜ除湿不足になるのか?

除湿は空調機(エアコン等)による冷却除湿方式が一般的です。これは、空気を冷やしていくと相対湿度が高くなり、飽和状態(100%)に達した時点で水蒸気が凝縮して水になる原理を利用した除湿方法です。

冷却除湿方式

冷却除湿処理された空気の相対湿度は90%に達しています。除湿後の空気は室温より冷却されているため、相対湿度があがってしまうのです。夏期や高温環境では暖かい室内空気と混じり合い相対湿度はすぐに低下しますが、冬期や食品工場のような低温環境では室温が低いために、90%の相対湿度が保たれたままになってしまいます。
この湿った空気が冷えた壁や天井に触れると、結局は「結露→カビ発生」は起こってしまいます。当然室内全体の湿度を下げることもできません。 低温環境では冷却による除湿だけで結露を抑えることは難しいのです。

低温環境での冷却除湿方式

では除湿不足を解消するため、もっと空気を冷却するとどうなるでしょうか…
もちろん冷却エネルギーが余分に必要になりますし、冷えすぎて作業者にとってはつらい環境になります。今度は室温を上げる再加熱のエネルギーを使わなくてはなりません。
また冷えすぎた冷却コイルに結露した水は、凍って霜になります。その場合はヒーターによる除霜(デフロスト)が必要となり、その間運転効率が低下してしまいます。
このように、無理な低温での冷却除湿は大きなエネルギーロスを招いてしまうのです。

着霜と再熱



低温環境で除湿するには?

低温除湿に有効なのはなんといっても吸着式の除湿方法です。
シリカゲルやゼオライトなどの乾燥剤(デシカント)を使って水分を吸着する方法で、デシカント方式とも呼ばれています。冷却除湿とは違い、低温度域でも除湿能力は変わりません。最近では家庭用の冬期結露対策としても注目されています。

デシカント除湿

当社の「デシカラット」はヒートポンプ式室内循環型のデシカント除湿機です。冷却コイル+デシカントローターによって除湿すると10℃〜15℃の低温環境でも相対湿度60%〜70%の低湿空気を噴き出すことが可能です。
低湿環境は結露やカビを防ぐのはもちろんのこと、霜付きの防止、また防錆にも有効なため建材や機械の寿命向上も期待できます。
デシカントローターを再生する熱源には内蔵したヒートポンプを使用しますので、省エネ運転も実現しています。

デシカラット解説

これからは、温度はエアコンで、湿度は「デシカラット」で管理しましょう。
多様な食品関連施設の空調管理に是非お役立てください。



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