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ボイラーをスケジュール運転で省エネする3つのポイント

ボイラーのリモコンを操作するリファイナー

24時間稼働している施設でも、24時間ずっと同じようにお湯や熱を使っているとは限りません。ホテルや病院、工場などでは、使用量が少ない深夜や早朝も、温水ボイラーや温水ヒーターを動かし続けているケースがあります。こうした使っていない時間の運転を見直すことも、省エネの一つです。今回は、リモコンの後付けによるスケジュール運転と、循環ポンプの間欠運転を中心に、既存設備の運用を見直す3つのポイントをご紹介します。

目次

  1. 24時間稼働施設が抱える「止められない」という思い込み
  2. 設備を更新せずにできる3つの改善ポイント
  3. スケジュール運転・間欠運転による効果
  4. 省エネは「止められない」という思い込みの見直しから

24時間稼働施設が抱える「止められない」という思い込み

食品工場の外観

使っていない時間も動き続ける機器

ホテルや病院、工場など24時間稼働する施設では、「施設が動いている以上、熱源機器も止められない」と考えがちです。しかし、1日の運転状況を見てみると、深夜から早朝にかけてなど、お湯や熱をほとんど使っていない時間帯が見つかることがあります。

それでも、スケジュール運転の機能がなければ、停止や再稼働のたびに人が操作しなければなりません。その手間や止め忘れのリスクを考えると、結局はずっと動かしておく運用になりやすいのが実情です。

循環ポンプも同じ状況にある

見落としやすいのが、温水を循環させるポンプです。熱源機器の稼働状況にかかわらず、循環ポンプだけが24時間回り続けている施設もあります。

ポンプ1台の消費電力はそれほど大きく見えないかもしれません。しかし、毎日24時間、年間を通して運転すると、その分の電力は確実に消費されています。

熱源機器だけでなく、その周辺で動いている設備まで含めて運転状況を確認することが、省エネを考えるうえで大切です。

設備を更新せずにできる3つの改善ポイント

循環ポンプの画像

①リモコンを後付けし、スケジュール運転を可能にする

現在リモコンが付いていない温水ボイラーや温水ヒーターでも、機種によってはリモコンを後付けし、時間帯ごとに発停を設定できるようにすることが可能です。

たとえば、お湯をほとんど使わない深夜に停止し、必要になる時間の前に自動で運転を再開する。こうした運転ができれば、使用状況に合わせて稼働時間を絞ることができます。毎日、人が機器の前まで行って操作する必要もありません。

まずは24時間動かすことを前提にせず、必要な時間に必要な分だけ動かせないかを考えてみることがポイントです。

②稼働データをもとに止められる時間を探す

スケジュール運転では、単に運転時間を短くするのではなく、「いつ止めても問題ないのか」を見極めることが重要です。

実際にどの時間帯で負荷が下がっているのか、お湯や熱が使われていない時間はいつなのか。稼働データとあわせて現場の運用状況も確認しながら、停止できる時間帯を探していきます。

実態を確認せずに運転時間を短くすると、必要なときに湯温が足りないなど、施設運営に影響が出る可能性があります。だからこそ、感覚だけで決めるのではなく、データと実際の使われ方の両方を見ることが重要です。

③循環ポンプの24時間運転も見直す

熱源機器とあわせて確認したいのが、循環ポンプの運転時間です。タイマーで時間を制御したり、熱源機器の運転と連動させたりすることで、ポンプが必要のない時間まで回り続ける状態を減らせる場合があります。

たとえば、「熱源機器は止まっているのに、循環ポンプだけは動いている」という状態になっていないかを確認してみるとよいでしょう。ボイラーやヒーターだけを見るのではなく、循環ポンプを含めた設備全体の運転時間を見直すことで、これまで気づかなかった無駄が見つかることがあります。

スケジュール運転・間欠運転による効果

ボイラーの設定を変更しているリファイナー

着火回数を減らすと、燃料消費と機器の負担を抑えられる

省エネを考えるときは、何時間運転したかだけでなく、どのように運転しているかにも目を向ける必要があります。

当社が実施した省エネ診断では、低負荷時にボイラーが着火と消火を何度も繰り返しているケースがありました。そこで、設定温度や制御方法を見直したところ、着火回数を大幅に減らすことができました。着火のたびに発生する放熱ロスや燃料消費を抑えられるだけでなく、バーナーなどの機器にかかる負担の軽減も期待できます。

単純に止めるか動かすかだけではなく、設備がどのような状態で運転しているのかを見ることも、省エネの重要なポイントです。

循環ポンプの運転時間を絞ると、消費電力を減らせる

循環ポンプについては、運転時間そのものを短くすることが、消費電力の削減につながります。特に24時間運転している設備では、1時間あたりの削減量が小さくても、年間で見ると効果が積み上がります。

熱源機器だけでなく、循環ポンプなどの付帯設備も含めて「本当にこの時間まで動かす必要があるのか」を確認することが、施設全体の省エネにつながります。

省エネは「止められない」という思い込みの見直しから

省エネというと、高効率な設備への更新など、大がかりな対策を思い浮かべるかもしれません。しかし、今ある設備の運転時間や動かし方を見直すことで改善できることもあります。温水ボイラー・温水ヒーターへのリモコン後付けによるスケジュール運転や、循環ポンプの間欠運転もその一つです。

「24時間稼働の施設だから、設備も24時間止められない」と最初から決めつけないことが大切です。実際の稼働データや現場での使われ方を確認してみると、止められる時間や、運転方法を変えられる部分が見つかるかもしれません。

昭和鉄工の「省エネリファイン」では、こうした設備の運転状況を確認し、稼働データと現場の状況をもとに、熱源・空調機器の運用改善をご提案しています。

ボイラーや温水ヒーター、循環ポンプの運転について、「今の運転方法が本当に最適なのか」「まだ省エネできる余地がないか」と感じている方は、お気軽にご相談ください。

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