interview_09先輩の声|品質保証部

品質保証部

不具合品の原因を
徹底解明。
マイナスをプラスに
変えてみせる。

PROFILE

国立大学大学院 工学系研究科卒業。在学中は循環物質化学を専攻。
2017年、昭和鉄工に入社。熱源設計部門での半年間の研修を経て品質保証部へ。
「休日はドライブや買い物でリフレッシュ。アフターファイブは他部署の同僚と食事に行き、コミュニケーションをとっています」。

お客様の信頼を取り戻せるかどうか、私たちにかかっている。

昭和鉄工は創業130年以上。これだけ長く、安定した歴史を積み重ねてこられたのは、時代を読み、時流に乗る力を備えているという証しです。

どの業界でも信頼される企業とそうでない企業の差は、お客様対応にあるように思います。たとえば昭和鉄工のような製造業においては、商品の品質に関するクレームをいかに真摯に受け止め、改善につなげるかが肝心。品質に疑問をお持ちのお客様の信頼を取り戻せるかどうか、まさに私が所属する品質保証部の対応力にかかっています。

現在私は、熱源製品に対する市場からのクレームに対応。不具合品の調査と報告書の作成をはじめ、工場内の品質パトロールや熱源製品の品質改善に向けた試験に取り組んでいます。クレームは企業にとってマイナスの出来事です。しかし、私たちの調査や改善策にご納得いただけたら、両者の関係性はマイナスからゼロ、そしてプラスへと転じることもできるのです。実際に、仕事を通してお客様との関係が好転した時はものすごく嬉しい。会社に貢献できているのを実感します。

設計や製造とともに、より良い製品づくりに関わっている。

当社の熱源製品にいつ、どんな不具合が発生するのか──?それは誰にもわからない。私たちの部署に寄せられる問題のほとんどは、予期せぬアクシデントです。ですから、1日の業務も自分が考えていた通りに進むとは限りません。何を優先して動くかを常に確認し、自分で判断しながら行動することがとても大事です。

品質保証部の目標はクレームを未然に防止すること。目標達成に向けて、不具合情報は部署内で迅速な報告と共有を徹底しています。また、設計や製造部署のスタッフへの報告も重要です。たとえば、不具合現場に出向した時に私たちが提案した改善策がうまく働き、お客様からとても感謝された経験があります。現在、2週間に1度クレーム定例会を開いていますが、こうした品質保証部の経験や意見をきちんと発信したい。それが設計や製造のより良い仕事に結びつき、お客様に喜んでいただける昭和鉄工の”新しい標準”となっていくと思うと、やりがいがあります。

豊かな経験と知識に富んだ、頼もしい上司が目標。

私たちの仕事は決して派手ではありません。不具合の原因を探る時は、とにかく考えられる要因を1つずつ潰していく。それでも原因が分からない時もあります。熱源製品は設置されている場所の環境によってその働きが微妙に変化する場合もありますから、固定観念に縛られていたら原因を見落としてしまうことも。まじめにコツコツと物事に取り組みつつ、時には柔軟な発想の転換も必要です。

その点、品質保証部の上司の方々はすごい!豊かな経験と知識があり、発言の1つひとつに「なるほど!」と感じる説得力があります。かといって近寄りがたい感じはまったくありません。私のような若手へのアドバイスもやわらかく、働きやすい職場環境をつくってくれているのを感じます。私も後輩たちにそう感じてもらえるように成長したいですね。

学生時代は、自分の専攻や能力が仕事に合うかどうかを気にしすぎて、進む道を狭めてしまう場合があると思います。でも、それほど気にしなくても大丈夫。私も化学系の専攻でしたが、どんな知識や技術も何かしら仕事に活かせます。人目にはつきにくい仕事ですが、人々の暮らしを影から支える製品を一緒に造っていきましょう。